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総会・研究発表
第24回研究発表会  研究発表29題のアブストラクト

■「東日本大震災から学ぶことと対策」で始まった研究発表会
 第24回研究発表会では、都市と災害、廃棄物と汚れ、ビルマネジメント、熱環境評価、全国協会助成研究報告など、10セッション合わせて29題の発表がありました。研究発表29題のアブストラクトを以下の通り公開いたします。(2011年7月吉日)

A−1 東日本大震災から学ぶことと対策 石塚義高(明海大学)

東日本大震災の発生により、多くの方々が亡くなられた。本論では、浦安市の被害、東日本大震災の地震の特徴として、第一に地盤破壊の二重固着領域の考え方を述べる。従来の地震と異なる機構が働いた。第二に沿岸領の沈降と津波被害、第三に海岸線の変化を述べ、続いて福島第一原子力発電所からの放射線、最後に対策とまとめとして五項目について取り上げる。

A−2 静岡圏ならび浜松圏における海水面上昇の被害予測 石塚義高(明海大学)

地球温暖化による海水面の上昇が人類にとっての巨大な問題に発展しつつある。グリーンランド氷床と西部南極氷床が滑り落ちて溶けると、海水面が12m上昇すると予測されている。静岡圏ならびに浜松圏の各市町村の10m海水面が上昇した場合の水没面積・水没被害世帯・水没被害人口・水没被害金額を算定し、その被害の全要を明らかにする。

A−3 分譲マンションならびに賃貸マンションの入居率に関する研究(第一報)川口市・狭山市・三郷市とさいたま市中央区 石塚義高(明海大学)

我が国では人口が減少し始めており、居住施設においても空室の物件が全国的に増加している。首都圏において各都市で入居率がどう変化しているかを調査し分析することは、居住施設のストックの有効活用と併せて、今後の重要な課題である。本報では、川口市、狭山市、三郷市、さいたま市中央区の分譲マンションと賃貸マンションの入居率を調査分析する。

A−4 分譲マンションならびに賃貸マンションの入居率に関する研究(第二報)伊勢崎市・千葉市中央区・船橋市と市川市 石塚義高(明海大学)

我が国では人口が減少し始めており、居住施設においても空室の物件が全国的に増加している。首都圏において各都市で入居率がどう変化しているかを調査し分析することは、居住施設のストックの有効活用と併せて、今後の重要な課題である。本報では、伊勢崎市、千葉市中央区、船橋市、市川市の分譲マンションと賃貸マンションの入居率を調査分析する。

B−1 病院清掃と人材育成 齋藤真基(ハリマビステム)

病院清掃の従事者には、基礎的な清掃の知識や技術以外に感染症に関する知識、針刺し事故防止、患者対応接遇、洗剤や薬剤の液性による危険性など広範な知識が必要です。しかしながらビルメンテナンス会社の作業スタッフは60才以上の高齢者が大半を占めており、若手分野である「必要知識の習得」には大きな弊害が立ち塞がっているのが実情です。現場の抱える問題点と高齢者職場の人材育成の取組について報告します。

B−2 タイルリニューアルに関する報告 佐原將則(和宏)

ビルメンテナンス業の業務は、ビル全体を受け持つべきだという考えから、弊社では無害での外壁洗浄法に取り組んでいる。平成15年より、ブラシを用いて廃液ゼロでの施工法を確立した。更に平成22年に砥粒入のブラシを用い、外壁以外でも施工中。現在、「安全」と「環境」をクリアした上で、一般清掃を超えたリニューアルレベルの「品質」を実現している。又手間暇がかかるため、新たな「雇用」創出も可能となった。

C−1 商業施設における顧客評価による清掃品質管理手法に関する研究 その1 評価基準の構築 近藤貴道(広島工業大学)、杉田洋

本研究では、商業施設における顧客評価に基づく清掃管理について検討し、顧客が商業施設の清掃品質を評価する際の『評価のポイント』を明らかにしている。清掃業務仕様書を基に設定した「売場」「トイレ」といった「評価対象区分」ごとに、ヒアリング調査の結果から「評価対象(床、壁など)」「評価項目(ごみ、ほこりなど)」を設定している。さらに、清掃品質の定量化を可能とするために、4段階の評価レベルを設定している。

C−2 戸建住宅地を対象としたコミュニケーションツールにおける情報項目の検討 屋外の維持管理における居住者とメンテナンス実施者とのコミュニケーションツールの開発 その1 深澤朋美(東京工業大学)、梅干野晁、浅輪貴史

緑を中心とした屋外環境の維持管理に有効なコミュニケーションツールの開発を目的として、対象住宅地において実施した、屋外環境に対する意識に関するアンケート調査から、ツールに盛り込むコンテンツについて検討を行った。今後は、本梗概に基づき、実際のツールの構築方法を検討し、ツールの作成を行う。

C−3 自宅の緑の実態に対する居住者の好意と維持管理への意識との関連性 深澤朋美(東京工業大学)、梅干野晁、浅輪貴史

居住者の維持管理への意識は、屋外空間の実態に対応した居住者の意識の変化に関連するとの推測の元、経年的な意識調査結果と屋外空間の実態との比較を行い、緑への好意が増した居住者は、緑の好意に基づき維持管理を行う傾向にあること、屋外空間に好ましい場所がある居住者は緑への好意が増す傾向にあること、好ましい場所としては、花あるいは高木が多く選択され、更に野鳥の飛来への意識が高木の選択に繁がることを把握した。

D−1 建築と設備の不完全性事例研究小委員会報告 2011 その7研究概要と建築と設備の不完全性事例 永峯章(東洋大学)、関口正男、井上清明、金子岳夫、金子誠、坂下祥一、瀬川昌輝、古橋秀夫

現在ある建物は、専門家の手によって設計・施工された場合であっても、何らかの不完全な問題を抱えている場合が多い。しかし、現状は日常生活で支障をきたす事がなく法的違反でもない為、見落とされがちである。こういった現状から、建築物の設計や施工、維持管理、利用などで生じる不完全性を抑制していくことは非常に有効な手段と言える。

D−2 室内環境評価システムを利用したアンケート調査報告(その8)室内環境評価システムの構築 中里博美(ダイケンエンジニアリング)、安蘓秀徳、井上雄二、茨木真、川妻利絵、栗山恵都子、坂下祥一、庭田茂、堀口弘、前川甲陽、山野裕美、渡辺康子

前回は、「室内環境評価システム簡易版」を実際にパソコンを操作してアンケートに回答していただき、そのデータを集約した結果を報告した。2010年度は、パソコンを使用していない現場等も見据えて、より簡便に回答していただくために、アンケート用紙を作成し、発送して調査を行った。前回のデータも含めて集計を実施した。本報告では、それらの回答の集計内容について概略を報告する。

E−1 人類史とその未来−近未来と遠未来のバランス確保の課題の克服−に関する研究 (第一報)技術と人口とエネルギー使用の予測 石塚義高(明海大学)

農業革命以来、人類の文明史は1,6万年になる。人類は産業革命以来、地球からの贈り物である、石油、石炭、天然ガス、ウランを使用することにより物質文明を築き上げた。地球からの贈り物は限りがあり、いずれ枯渇する事になるが、それをいかに長く使用し続けられるかは、現代人に課せられた大きな課題である。本報では、技術と人口とエネルギー使用について、予測する手法を明らかにする。

E−2 人類史とその未来−近未来と遠未来のバランス確保の課題の克服−に関する研究 (第二報)エネルギー使用の予測及び技術革新と技術移転のケーススタディ 石塚義高(明海大学)

農業革命以来、人類の文明史は1,6万年になる。人類は産業革命以来、地球からの贈り物である、石油、石炭、天然ガス、ウランを使用することにより物質文明を築き上げた。地球からの贈り物は限りがあり、いずれ枯渇する事になるが、それをいかに長く使用し続けられるかは、現代人に課せられた大きな課題である。本報では、技術革新と技術移転のいくつかのケースについてエネルギー使用をスタディし課題を明らかにする。

E−3 人口安定化シミュレーションに関する研究(第一報)簡易長期人口推計法と日本と中国の人口安定化 石塚義高(明海大学)

地球からの贈り物である、石油、石炭、天然ガス、ウランをいかに長く使用し続けられるかにおいて、各国の人口を長期に安定化させられるかどうかの手法の開発と具体的に各国のケースに当てはめて、人口安定化が達成される事が出来るかのスタディが必要とされている。本報では、簡易的な長期の人口推定の手法を開発し、併せて日本と中国の場のケーススタディを明らかにする。

E−4 人口安定化シミュレーションに関する研究(第二報)インド、アメリカとフィリピンの人口安定化 石塚義高(明海大学)

地球からの贈り物である、石油、石炭、天然ガス、ウランをいかに長く使用し続けられるかにおいて、各国の人口を長期に安定化させられるかどうかの手法の開発と具体的に各国のケースに当てはめて、人口安定化が達成される事が出来るかのスタディが必要とされている。本報ではインドとアメリカとフィリピンのケーススタディを明らかにする。

F−1 病院の維持管理特性把握に関する研究の趣意 病院施設における維持管理特性に関する研究その1 須藤美音(名古屋工業大学)、高草木明

病院施設は他用途のビルと比較して、特殊性がある一方で情報が公にされないことが多いため、病院の特殊性を考慮した維持管理の特性を明らかにする必要がある。本研究は経営状態が健全なトップランナーの病院において保守データを分析する事により、病院施設における維持管理特性を明らかにすることが目的である。

F−2 某大規模病院の故障・不具合に関する保全記録における情報量の増大(情報エントロピーの縮小) を目的とした編集・整備 病院施設における維持管理特性に関する研究その2 鈴木恭太(NTTファシリティーズ)、赤井辰郎、吉木壮、高草木明、須藤美音

本研究は、東京にある某大規模病院(その1のC病院)における保全記録(EXCELファイル)について、多角的に編集・整備を行った。これの目的とするところは、保全員による記録の不統一等を修正し、データの統計的分析を行い易いようにすることで、情報理論で定義される情報エントロピーを小さくすることと表現できる。

F−3 某大規模病院における故障・不具合の発生実態に関する研究(全設備と空調設備)

 病院施設における維持管理特性に関する研究その3 吉木壮(日比谷総合設備)、赤井辰郎、鈴木恭太、高草木明、須藤美音

第2報で述べたようにして完成させてファイルに基づき、某大規模病院(C病院)における故障、不具合の全体、及び空調設備の場合について基礎的な分析を行った。この研究は、これまで殆ど知見が得られていない病院の保全実態について把握し、保全員体制等、保全計画策定の為の基礎資料を提供することを目的とする。

F−4 某大規模病院における故障・不具合の発生実態に関する研究(建築設備、医療設備等) 病院施設における維持管理特性に関する研究その4 赤井辰郎(ジョンソンコントロール)、鈴木恭太、吉木壮、高草木明、須藤美音

第2報に述べたEXCELファイルにより、某大規模病院における故障、不具合の発生実態を把握する。本報では、衛生設備、電気設備、防災・防犯設備、建築、機械設備、その他、及び医療設備の故障・不具合について報告する。

G−1 建物内の汚れ度と汚染度の関連性とそれらの除去方法に関する研究 垣鍔直(名城大学)、正田浩三、桐谷昇

汚染面のATP値と一般生菌数に高い正の相関を確かめ、大学のトイレ内のドアノブのATP値と一般生菌数が他の部位に比べ、顕著に高くなることを再確認し、ドアノブを汚染した手で接触を繰り返しもATP値は顕著に上昇せず、床をモップなどで拭き取っても,ATP値も一般生菌数が必ずしも低下しないことを確かめた。

G−2 マグネシウム系材料による硫化水素ガスおよび栄養塩抑制に関する技術開発 瀧和夫(千葉工業大学)、相川正美、町田基、天野佳正

本研究は、ビルピットにおける硫化水素抑制の化学的機構及び実汚水による硫黄系の形態及び栄養塩の変化をマグネシウム系新材料を用いて実証実験を行い、硫酸及び硫化水素発生源対策及び流入排水に含まれる栄養塩の抑制の方向性を明らかにする事を試みた。その結果、マグネシウム系材料の散布による抑制の可能性を明らかにした。

H−1 埋立処分場の廃棄物保有エネルギー有効利用について 橋本治(東京都環境整備公社)、三橋博巳

埋立処分場は、廃棄物管理においても重要な施設であり、埋立を終了した処分場も多い。処分場の中には、高エネルギーを有するプラスチック系廃棄物を埋立た処分場も多い。本論は、埋立廃棄物が保有するエネルギーを掘り起こし、処理により有効利用することを、東京23区の処分場を事例として検討したものである。

H−2 居室環境検査へのATP手法の実用化(その1) 庭田茂(足立区)、河野通泰、坂下祥一、高橋太郎、野口悟、山野裕美

本研究は、特に検証評価の少ないカーペットの清潔生に焦点をあて、倍地方とATP法を用いた調査を行った。また、清掃前後の表面汚染だけでなく、内部汚染まで調査した。この方法は、現場で、短時間に汚染レベルを数値化出来るATP手法が、メンテナンス効果を判断する実用的なツールである。併せてATP清浄度基準についても検討を行った。このようなことから、居室環境でATP衛生指標を定め、メンテナンスに寄与していく。

I−1 事務所ビルにおける修復期間の長い故障・不具合の原因と現象面からの特徴に関する調査研究 千明聰明(東洋大学)、高草木明

本研究では故障・不具合が短時間で修復されたものと長期間を要したものを比較するなどして、改善計画で最優先的なターゲットの特徴を把握する。特に居住者に知覚され、居住者からの「申告」によって建物管理者が気付いた故障・不具合について分析対象として重視した。

I−2 市庁舎における施設運営費ベンチマーキングに関する研究 大城清高(日本ハウズイング)、小林司、北原宗徳、永峯章

国・地方公共団体が保有する公共建築が延床面積にして約7億uが存在する。21世紀に入ると、公共建築は、バブル期資源多消費型の社会背景の中で見られた新規建て替え「スクラップ・アンド・ビルド」の時代から省エネ・省資源・CO2の削減・環境保全などを考えた「ストック」の時代へと移り変わり、維持管理の重要性が問われ始めた。施設管理を行う上で市庁舎の施設管理の為の基礎資料を提供する。

I−3 建築の維持管理分野におけるBIMの普及と応用に関する研究 その1 BIMのアウトプットデータとLCC算出に必要な建物データの把握 田村祥一(広島工業大学)、杉田宗、近藤貴道、杉田洋

本研究では、設計段階においてBIMの数量データを用いたLCC算出システム構築について検討する。具体的には、BIMから算出できるアウトプットデータと建物のLCC算出に必要なデータとの対応をとる。続いて、LCC算出システムを構築し、実際に適用し、検証する。なお、本報では、BIMから算出できるアウトプットデータと建物のLCC算出に必要なデータとの対応について検討することを目的とする。

I−4 建築の維持管理分野におけるBIMの普及と応用に関する研究 その2 BIMのアウトプットデータを用いたLCCの算出 杉田宗(杉田三郎設計事務所)、田村祥一、近藤貴道、杉田洋

本報では、ケーススタディとしてBIMのアウトプットデータを用いたLCC算出について検討する事を目的とする。具体的には、「建築の維持管理分野におけるBIMの普及と応用に関する研究 その1 BIMのアウトプットデータとLCC算出に必要な建物データの把握」で対応をとったデータを使い、実際にBIMを用いて作成したケーススタディモデルのLCC算出を行う。また、今後の展開についても述べる。

J−1 歴史的な街並を有する市街地における低炭素社会を目指した街区の将来像の提案と評価 その3 提案した街区の熱環境・エネルギー消費量の予測・評価 河合英徳(東京工業大学)、梅干野晁、浅輪貴史、佐藤理人

本研究では既報で示した地方中心都市における2050年の対象街区の提案に基づき、提案した街区の熱環境・エネルギー消費量を3D-CAD対応熱環境シミュレータを用いて予測・評価を行った。屋外空間、建築、建築設備の視点から、屋外熱環境の改善、建物の断熱改修、高効率な建築設備の導入、太陽光発電、太陽熱集熱器等を提案した結果、屋外に快適な生活空間を形成しつつエネルギー消費量は現状より60〜80%削減された。

J−2 伝統都市シバームの高層密集住区における路地空間の数値シミュレーションによる熱環境評価 田眞人(東京工業大学)、梅干野晁、浅輪貴史、後藤美奈子

本研究は、砂漠気候下にあるイエメンの伝統都市シバームの路地空間に着目し、そこに形成される熱と気流の環境を数値シミュレーションより把握した上で、その空間形態および構成材料と熱環境との関係を分析した。そして、高層かつ熱容量が大きい建築が密集する路地空間では、直達日射と気流が遮蔽されることで気温と表面温度が低く保たれるため、市街地外部が気温40℃を越える気候下においても相対的に良好な熱環境にあることを確認した。

【第24回研究発表会】 29題の研究発表 プログラム決定

 日本環境管理学会の第24回研究発表会を、平成23年5月20日(金)・21日(土)の2日間、東京都江戸川区のタワーホール船堀にて開催します。
 別添(ニューズレターNo.157)のとおり大会プログラムが決定しました。(社)全国ビルメンテナンス協会の研究助成である5編の研究課題の中間・最終報告も予定されています。実践報告も含めて、ビルメンテナンスに関する研究が数多く発表されます。研究発表会への参加を、ぜひともお願い申し上げます。
 参加のお申し込みは、ニューズレターNo.157-4面の「参加申込書」にてお願いいたします。
 また、正会員の皆様方には、ニューズレター157号印刷版の送付とともに、平成22年度総会のご案内を同封いたします。出欠の確認をお願いいたします。欠席の場合は委任状の返信を同封のハガキにてお願い申し上げます。

【参考記事】
 ●H23年度大会プログラム(PDF形式)
 ●H22年度大会プログラム(PDF形式)
 ●H21年度大会プログラム(PDF形式)
 ●H20年度大会プログラム(PDF形式)
 ●H19年度大会プログラム(PDF形式)
 ●H18年度大会プログラム(PDF形式)

【平成23年度通常総会・第24回研究発表会の写真】


【平成22年度通常総会・第23回研究発表会の写真】


【平成21年度通常総会・第22回研究発表会の写真】


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